先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、83歳のおじい様が故人様でした。
数年前に体調を崩されてから、ご闘病を続け、懸命にリハビリにも励まれ、その後、ご家族と故郷へのご旅行を楽しまれたそうで、その時のお写真がご遺影となっていました。
以下、開式前にアナウンスさせて頂いたナレーションの抜粋です。
「あのお写真は、昨年の12月。冷たい赤城おろしに吹かれながら、ご家族で身を寄せ合って撮影した笑顔の1枚だそうです。「寒いから早く帰りたい」お孫様のこの一言で、皆が思わず笑ってしまったというこのお写真は、太郎様お気に入りの1枚になりました。もう一度大好きな故郷へ大好きな家族と一緒に訪れたい。その一心で、懸命にリハビリに励まれた太郎様。念願叶った旅先の夜。久々にご家族水入らずの時間を過ごされ、歩んでこられた御生涯を振り返り、紡いでこられた人生の物語をご家族に語って下さったそうです。」
*固有名詞は仮名です。
ご出棺の前には、皆を笑顔にしてくれたお孫様が、故人様に手紙を読んで下さいました。「遊んでくれてありがとう。おもちゃやお菓子を買ってくれてありがとう。勉強を教えてくれてありがとう・・・」沢山のありがとうの詰まった素敵なお手紙でした。
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